記録240119

f:id:dofh:20240122171028j:imageワンピース、ニット、タイツ、靴、コート、バッグ、下着、全部黒にした。喪に服すためではなく、黒がよく似合う人に花を渡すために。
チバユウスケへの献花の会『 Thanks ! 』会場のZepp DiverCityへ。

わたしと友達は15:00入場のチケットを購入していた。指示通り、30分前に集合場所に向かうと黒っぽい長蛇の列が何重にも折り重なっていた。

少しずつ列が進み、チケットを提示して会場の中へ。The Crests「16 Candles」(The Birthdayの入場SE)が流れる明るい部屋で、2名のスタッフが献花用のガーベラが配っている。色は赤、ピンク、黄、オレンジの中からランダム。わたしが受け取ったのはオレンジ色だった。壁にはチバの写真が並んでいる。ホールからはThe Birthdayの「stupid」が流れ聴こえてきて、「16 Candles」と混ざり合った。

ホールに入ってすぐ、ROSSOの「シャロン」が流れる。「シャロン」は、自分にとって眩しすぎると感じて聴けない時期があった。今日はステージの大きなチバの写真を観ながら聴いて、涙が浮かんだ。こんなに美しい曲を作る、こんなに良い声の人が死んでしまったことが悲しくて悔しい。ガーベラを献花台に供えて、手を合わせた。

「チバさん、メチャメチャ格好良いです。これからも曲を聴かせてもらいます。ありがとうございました。」

祭壇の中央には赤い花を集めた大きな星があり、その周りに白いユリ、サボテン、帽子、筒(蝋燭?)、マリア像などがセッティングされ、紫の照明に照らされていた。ステージ天井から吊るされた無数の小さいライトが星々のように煌めく。銀河を突き抜けて、宇宙を手に入れたのかもしれない。
献花台中央のすぐ向こうに、ギター、シールド、チューナー、アンプ、エフェクターボード、マイクが置かれていた。

会場にはPA卓があり、Thee Michelle Gun Elephant、ROSSO、The Birthdayの曲がスピーカーから大ボリュームで流されていた。3バンドの曲が混ざって流れるということは、本当にいなくなってしまったのだと改めて思う。チバは(例外を除き)解散したバンドの曲を別の場所で演奏しない人だったから。
献花の列に並ぶまではスタッフに誘導されて立ち止まることができなかったが、献花後はホール後方に、各々が曲を聴けるスペースが用意されていた。ステージを眺めながら、しばらくそこにいた。「ブラック・ラブ・ホール」を聴き終え、会場を出た。

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一緒に来た友達とご飯を食べて、海が見たいねと言って潮風公園に行く。ウェディングフォトを撮っている人たちを横目に、岩場を降りて波打ち際へ。波が四方八方に打ち寄せていて、水面がチェック模様のようだった。拾った貝殻を海に投げたら、風を受けて大きく逸れた。

退勤時間と重なった電車からダメージを受けているわたしを見て、友達が最寄り駅まで送ってくれた。感謝。
駅近くのカラオケに2時間入って、1時間は献花会のインスタライブを観て、1時間はカラオケをした。チバの曲を自分で歌うのは初めてだった。がなろうとして、がなれなかった。