Suger and Cigarettes 2012-2011
※もうすぐ消える、昔書いてたブログの転載。
12/03/30 12:19 ベッドの上
想像上のハサミが、サクリ、サクリと脇腹から背中を通過。
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12/02/04 06:34
鬱屈した朝にさよなら
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11/12/16 09:05
毎朝、目を開けるのがこわい。
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11/12/11 16:05 ヒト
感情の奴隷
歴史の奴隷
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11/12/06 17:46 ラストライブを観に行った
もしも 私があなたに とても悲しい嘘を 1個
打ち明けたなら あなたに 私 嫌われるかしら?
僕が愛する君だもの それは優しい嘘だ きっと
どうぞ 僕だけに打ち明けてね 君を愛してるよ
そしたら 私 あなたの大切な宝物 1個
窓から庭に投げ捨てるわ ひどい女だもの!
それじゃあ 僕は なんとしても
庭でそれを受け止めなくちゃ
君が 今までくれた物だけは 大事に取ってるんだ
ブランデルサンズの悲しい夜に 僕らはふたりぼっち
星屑よ どうぞお願い 彼女の涙をかわかして
もしも 私があなたの好きな この長い髪切って
誰かのために変わってしまっても 愛してるの?
君がどんなに変わっても 僕は君のものだよ ずっと
僕が愛する君だもの さあ、君の好きにしていいよ
そしたら 私 あなたが今までくれた言葉 全部
その名前も 顔も、なつかしいことも 全部忘れるわ
いいよ じゃあ全部忘れよう だけどそれでも僕はきっと
また君を見つけ また恋に落ちて また愛してみせるよ
ブランデルサンズの悲しい夜に 僕らはふたりぼっち
星屑よ どうぞお願い 彼女の涙をかわかして
もしも 私がある朝 目を覚まさず 冷たくなって
そしたら きっと、きっとよ? 月の夜には思い出して
生まれ変わってあなたを待つ そう ダンデライオンになって
探して きっと 見つけてね あなたを愛してるわ
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YouTubeなどには上がっていませんが、メジャー3rdアルバム“THE END”の10曲目の曲です。昨日のライブでもやっていました。(CD持ってなくて聴きたい人いたら貸すわ。)
毛皮のマリーズの愚かな程のやさしさが詰まっていて、涙が浮かんでしまった。
インディー時代の曲『ザ・フール』を初めて聴いたときにも似た感覚に襲われた。
先に言うけど、分かった風な口を聞いてごめん。
インディーを経、メジャーに移り、音楽性はパンク色からグラムロックへ変貌していったと思います。選ぶ言葉も、人に傷を与え得る鋭利なものから、大きく包み込むようなものに。
それでも、毛皮のマリーズはずっと変わらず、やさしくて、かっこよくて、弱くて、強い人たちだった。一番最後の曲の前、メンバーみんなは感極まっていたのだと思うけど、志摩さんは髪で顔を覆って、踊っておどけて見せた。
一発目は『REBEL SONG』だった。
http://www.youtube.com/watch?v=-aAx8couXFQ
大好きな曲。
そういえば2年前、コピーバンドでこの曲のベースを弾きました(酷かった)。
アンコール前の最後の曲は『ビューティフル』
http://www.youtube.com/watch?v=mitYxIycoKk&feature=related
※PVの最初のシーンのライターの火がデカい。尋常では無い。
「ビューティフルに生きて死のうねえ!」と志摩さんが曲中、アドリブで言った。
私は、ライブへ行く前相当衰弱していたので
(死なないと決めているけど、どうしても死のイメージが頭から払えなくて、夢の中では死んでばかり。動いていても三途の川の色のことばかり想像していた。心臓と涙腺と呼吸器は壊れていた。)
、染みた。
解散の真相はよく分からない。
ロッキンジャパンに解散の発表後インタヴューが載ったそうだけど、読んでない。なんとなく、本当のことが言えない仕組みがある気がした。
Who Killed Marie?
メンバー4人の雰囲気はとても良かった。
ヒロコはやはり凛々しく。でも一度だけ、「ありがとう。」と小さな声で言ってくれた。
富士山富士夫は、ヒロコの少し震えた「ありがとう。」の声を真似しただけ。良いドラムを叩いていた。
和磨さんは「ずっと昔からの大切な友達」と志摩さんに紹介されていた。志摩さんと和磨さんは何度も肩だとか、腕だとかが絡めた。内股ギタリストは格好良い。
志摩さんは、壊れてしまいそうな程、全部を使って歌っていた。
アンコールの最後に『THE END』を歌い終えて、マイクをセットしたままのスタンドが、弧を描いて倒れた。「ゴッ」と鈍い音を立てた。
メンバー全員がステージから立ち去って、ギターのハウリングだけ残った。PAがつまみを下げて何もなくなった。
解散が悲しい。
彼らが産み出してくれた曲を、これからも大切にする。
『ダンデライオン』の詩を引用するだけの日記になるはずが、結局つらつらと書いてしまった。
みな様、風邪など引きませんよう。
身体と心にお気を付け下さい。
私も色々、一つずつ立て直してゆくつもりです。
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11/09/24 04:53 夜が明けそう
昼間、広場で子供が泣いていた。調和。
夜、私は啜り泣きながら自転車を走らた。不協和。
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11/08/08 23:14
駄々をこねてるだけだから。
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11/07/17 16:43
ついに「私」という呪いから、きみを解放する時が来たのだ。
今夜に臨む。
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11/07/16 14:02
死は、引き起こすものではなく、到達するもの。
加速しろ。
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11/06/02 05:06 [ ]
白、白痴
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11/06/02 05:01 どれが何という訳ではなく
嘘吐く朝
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11/05/06 17:52 撹拌 あるない 白透明
これは、生クリームじゃあなくて、メレンゲだからね。
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11/04/09 17:04 散文
少し歩いてきた。
時々霧雨混じる、白い空。
近所に貯水池を備えた、大きな公園がある。そこを囲む木、全てが桜の木で、この時期は見事な眺め。
集まる人も殆どいない。
花曇り。桜の咲く頃の、曇りがちの天気。季語。
どちらかというと、桜の花は、真っ青な空に映えると思っていたのだけど、曇り空に咲く桜の魅力、存分に感じてきた。
桜の花は白いけど、桜色だ。空が白いと良く分かる。
桜色 - Wikipedia
そして、光が少ないから、その強い桜色は、カメラに収められない。それもまた。
その公園には桜の他に、欅、レンギョウ、アセビ、ユキヤナギなどが植えられ、そしてたんぽぽ、ホトケノザなどの草花が自生している。
ユキヤナギは真っ白だ。透き通るように真っ白だ。雪柳と名付けた人、素敵な人。
アセビは少し黄や、茶をを混ぜた白。
帰路、モクレンの花びらが、ばらばらと落ちていた。
昔、父が「モクレンの花はとても綺麗だけど、咲いた後はすぐ茶色く、汚くなってしまうね。」
と言ったことをよく思い出す。
私はその言葉が、何か、とても悔しくて、「汚くなんかない!」と対抗した。
一時期、中学生くらいか、枯れ草や枯れた花ばかりを写真に撮っていた時期があったのだけど、それは、私なりのオルタナ行為だったのかもしれない。
(笑)
おわり。
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11/04/07 17:04
誰に何を言ってよいか、一つも分からない。
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11/04/07 00:17
違う。
君も、君も、それにあなたも。
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11/04/07 00:15
今だと、悲しみを引きずったままになるでしょう。
いつならよかった。
あの夜に、一緒に逝って仕舞えばよかったかしら。
勝手だ。
勝手だ。
君は、救われてくれ。
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11/04/05 17:37 「……死んだ木。」
死んだ日。
夕陽に包まれてヘッドフォンの中で聴くHeart-Shaped Boxは至高だった。
Rape Meで少し、泣いた。
All Apologies曲中の、
In the sun
In the sun
I'm married
buried
Yeah,yeah,yeah,yeah
そこで太陽が強く光ったから、私も空気に溶けてゆくような、小さく小さく分解されてゆくような、
気がしただけ。
「日が長くなったね。」
冬は行ってしまったか。
暖かい春が来るのが、今、恐い。
許されるのが、恐いでしょう。
再会。
再来。
フラッシュバック。
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11/04/02 18:51 物語は、 溶けてゆく。
隙間から落ちないで。
お願い。
願い。
11/03/04 01:43 裸足のまま逃げ出そう
絶対的孤独から一人で逃げるのと、二人で逃げ出すのは、違うのだと思う。
追い付かれた。
いつか、冷たくも、温かくもない涙を二人で流した。
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11/02/21 16:50 無題
青
林
檎
与
へ
し
こ
と
を
唯
一
の
積
極
と
し
て
別
れ
来
に
け
り
河
野
裕
子
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11/02/17 18:41 tired
私、どうして死なないのか、分からない。
生きていると美しい場面と出会える。
でもそれは、これと切り離されたところにあって。
死なない理由、忘れた。
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11/02/15 12:32 また、正午過ぎ
蛍光ピンクのスプレーで車に落書きをした。
地球人であることをひた隠しながら、月で生活する夢。
月の住民は地球人を迫害していた。
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11/02/13 01:17 2011年2月11日建国記念日天気雪
昼に起床。外が白。
雪が降る、降る、降る。
ART-SCHOOL - LOST IN THE AIR
https://youtu.be/OtYTeAr1QWk?si=PYjXjgm0hywaDDrJ
ART-SCHOOLのLOST IN THE AIRを聴く。
Buffalo'3からチケット取り置き完了との返信。前日の深夜に予約のメールをしたのにありがたきこと。
東京行き決定。
公園前のバス停で待つ。ふるいにかけた砂糖のようだった。土はチョコブラウニー。
傘の上に雪が落ちる音。
電車からの景色が、本当に、本当に美しくて。
つくばから守谷までの間に、何も無い土地を通るでしょう。それが一面真っ白。空も、地面も真っ白。枝々の黒い線が、空気を仕切る。
ヘッドフォンの中で、好きな、冷たい曲を聴いた。流れる景色と合致して、至高の時だった。
都内に近付くにつれ、白くなくなった。
これだけ多くの人が道を歩けば、積もる暇も無いのだろうか。ヒートアイランド現象か。
みんなが傘を使えば、人の密度も上がるものだね。渋谷の街がこれ程息苦しかったのは初めてだ。
渋谷チェルシーホテル。
同じビルのミルキーウェイは何度か行ったことがあるけど地下のチェルシーは初めてだった。
少し前に、映画シド・アンド・ナンシーを家で観たばかりだ。(ナンシーはニューヨークのチェルシーホテル100号室のバスルームで亡くなった)
心地良いライブハウスでした。
装飾がハイセンスで、程良い不穏な雰囲気と、よく響くベース音。
■Golden katies!!
ベースとドラムの二人。スロウなテンポで轟々と。緑の照明がよく似合っていた。
ゆっくりでかっこいいのが、一番かっこいい、と個人的に思う。グルーブ感。
■Ve.Vi.Vi(Veni Vidi Vicious)
Veni Vidi Viciousが本格再始動を前に、名前を伏せての出演。
緊張と喜びで少し硬直してしまった。最後のCosmo以外は新しい曲か、音源化されていない曲だった。
Veni Vidi Viciousが作る音が好きだ。明るくて、気だるくて、親しみやすいのに、切なくて、泣きたくなるのだ。リョウスケさんの声と歌う姿は、ずるい。
リョウスケさん、活動休止前より元気そうに見えて、良かった。少し太ったようだけど、心身を削って壊れてしまうのではなく、健やかでいて欲しいと、願います。
Veni Vidi Vicious - Cosmo
http://www.youtube.com/watch?v=7xvuOQ5DnXk&feature=player_embedded
■The John's Guerrilla
頭ぶっ飛んだ。
楽しかった。
前観た時よりも強くなってた。
The John's Guerrilla - Shoot the radio
http://www.youtube.com/watch?v=I79YgOmrNkk&feature=player_embedded
Shoot the radioは演奏しなかったけど、VJの人(このPVの作り手でもある)がこの映像を転換中使っていた。
数杯のテキーラショット(振る舞い)とマリブコークにより極度の酩酊状態でした……。
ファンキーだな、って思って聴いておりました。
■Buffalo'3
チューニングだとか、色々感想は耳にしましたが、苦笑
私はとても楽しませて貰いました。
体が染まった。
(細くて、黒いアイシャドウで、黒の長髪、のドラマーYuta氏に恋。出口で握手をくれて、嬉。22歳だってよ。僕も色々精進しようと思った…。)
Pills empireのKokubu氏のDJもまた、素晴らしかったな。
遊び心満載。
というような最高のイベントでした。
会場でNさんとKちゃんと会った。つくば駅に着いた時は0時を回っていた。
まだ粉雪が舞う中徒歩で帰る。
午前1時半頃、K.Tさん宅に転がり込む。
K.Mさん、Tさん、Aさん、K.Tさんと飲む。まだ飲む。
朝焼けと同じくらいの時間に皆眠る。
若い(笑)男女が混じって穏やかに雑魚寝を出来ること、いつも幸せに思う。
11時辺りに起きだして、Tさんの車でがんこ屋へ行った。宴の後の、起きぬけのラーメン。
私は100円増しで中盛りを頼み、Aさんの残りまで頂きました。
Mの電話で起き、19時からのA室枠へ遅刻して行く。音を合わせる。
練習後、MとRちゃんと半田屋。
という2日間でした。
日付も変わり、もう13日ですか。
引越しの準備、残り二週間を切ったけど、水道と電気と保険の解約手続き以外何も進んでいない。
復学の準備はさらに進んでいない。
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11/02/02 13:23 無題
Weezerの曲が大好きな人がいれば、Weezerを聴くと憂鬱になる私もいる。
犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる。
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11/02/02 12:10 癖
私は小さい頃から、錠剤、カプセル、灰に対して特別な感情を持っている。
入退院を繰り返すような身体が弱い子供だったので、物心つく前から薬物と関わってきた所為もあるだろうか。
校庭の石灰、黄色い粒子が閉じ込められたビタミンCのサプリメント、茶色いビンに詰められた錠剤、チョークの粉、お香の灰。
錠剤の持つ完全なフォルム、白さ、反自然の味、舌触り、異物感。
その魅力を、私の持つ感情を、何かの表現手段を以て表したいと思うことが多々ある。
絵でも良い、映像でも良い。
しかし、もし作品が完成して誰かがそれを目にしたときに、彼を傷付けない自信が無い。
彼に不必要な摂取を、ODを促してしまうかもしれないから。
または、彼が過去にそのような体験をしていたなら、その記憶を蘇らせてしまうかもしれないから。
それは、命に関わることだから。
私もODの経験は幾度かあるが、それは薬に対する感情が高まったからではなく、死にたかったからだ。
死にたかったから。
だけど世界には、LOVE≒EATなどどいう観念もあって、さ。
死のうとした時、私はなぜODという手段を選んだのか、分からない。
薬物の甘い誘惑があったかもしれない。
今、自室には何百錠かの錠剤がある。私の心のどこかに、全部掻き集めて噛み砕きたいという気持ちが、正直ある。
LOVE≒EAT?
万人に歓迎される作品というのは存在しないと思うけど(私が性的刺激のみを求めた作品を嫌悪するように)、取り敢えず、誰かの心、身体に大きく傷をつけるかもしれない物は、作らない。
創作中に自身が突飛な行動にでる可能性もあるし、ネ。
謎の感情のお話。
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11/01/28 22:53 永久と半永久の違いは?
セロハンテープは?
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11/01/28 22:50 無題
「埋める」だなんて、気味が悪いよ。
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11/01/22 16:58
滅却
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11/01/22 16:56
どうやって生きればいいか、分からないの
違う、最初からずっとそうだった
どうしたらいいか分からないの
恐い
日が沈む
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11/01/15 17:47 背もたれが無い。
もしかしたら、そもそも椅子が無い。
表紙も裏表紙も、背表紙も、無い。
ただ、疲れている。
どんな気分でもない。
手触りが、感触が、自己に対しても他に対しても薄弱だ。
紅葉の黄が目に刺さって眩んだ僕は、居ない。
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11/01/12 19:20 終わるということ
関係が終わるということ
は、
君が私の部屋で見せてくれた表情にもう二度と会えなくなること
。というのは分かっていたけど、
同時に、
君と接する時だけ現れた「私」が、
我が儘で、
支離滅裂で、
無い物ねだりで、
お腹が空いたり眠くなると駄々をこねる
「私」が、
消えるということなのだな。
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11/01/05 17:48 南口4番バス停にて
直線に配列されたLEDライトが交互に点滅するのを眺めていると、日頃、粒が一方向に流れているように錯覚するのだが、今はただ停滞して見える。
ライブ記録241102
Syrup16g「遅死11.02」
@日比谷野外音楽堂

・開演前、席に座って待つ。レインポンチョ越しに頭を打つ雨の音が心地よい。まだ体は冷えてないので余裕があった。大雨の中、ステージではヤケクソみたいにスモークが焚かれている。
・1曲目「クロール」から。『delaydead』の曲が続く。鋭くも、より慈愛を感じる。急に演奏が始まった「生活」の後、「真空」でグルーヴが突き抜けた。ステージ上空の雨粒が渦を巻いているみたい。
・回転するサイケデリックな映像の投影とともに演奏される「エビセン」で脳がキマる。脳がキマったところで次に「明日を落としても」がきて、泣いてしまう。
・がっちゃんは何度も雨に打たれる観客席の心配をしていた。
「ごめんね。」
「辛いのはこっちだよ、って話だよね。」(「明日を落としても」の演奏後)
「今日はみんなに楽しんで……ほしかったんだけど、こんな……野戦病院みたいになっちゃって……」(びしょ濡れレインコートたちを見ながら)
そして当の本人はおそらくすでに風邪を引いていて、演奏の合間に鼻をかんでいる。
・アンコール後、マキさんが一人で現れた。何事かとステージを見つめていたら、「Sonic Disorder」のベースラインを弾き始める。後から中畑くん、がっちゃんがTシャツで登場、音を重ねる。メチャメチャかっこいいし、お願いだから暖かい服を着てほしいと思った。
・「神のカルマ」で救われた後、がっちゃんがギターを持たずにステージの手前の方へ出てきて、MCで何かを言っているなと聞いていたら流れるように「落堕」のリリックに突入。サビでメロディに戻り、「寝不足だって言ってんの」を観客に歌わせる。
・ダブルアンコール後、マキさんもTシャツで登場。
がっちゃん→遅死 T
マキさん→airplane mark T
中畑くん→delayedback T
お願いだから(以下略)。
ラストの曲「Reborn」の「遠回りしていこう」がしっかり心にくる。あの子にも届け、と祈った。
ライブ記録240718

ART-SCHOOL TOUR 2024「Today Foever」ファイナル
@渋谷Spotify O-EAST
間違ってWWW Xに着いてしまってから今日はO-EASTだと気づき、ぎゃっとなる。汗だくになって移動。スマチケを見せようとしたら「アプリを最新の状態にアップデートしてください」が表示されてダウンロードできず、またぎゃっとなる。事前の確認と準備は大切。
ロッカーに荷物を預けるのは諦め、急いでトイレだけ済ませる。SEが流れ、メンバーがステージに上がるのとほぼ同時刻、わたしも位置に着く。
「Today Foerver」は、ART-SCHOOLのギター戸高賢史、愛称トディのバンド加入20周年を記念したツアー。アートのライブはこう、状態にムラがあるのだが、今日は本当に良いライブだった。炸裂していた。高揚感と浮遊感があり、刺激的で幸福だった。
いつもと比べてMCの時間が長かったし、トディは気持ちを吐露していたように思う。木下理樹はいつも通りはにかんでいたけど、トディへの感謝は真っ直ぐに伝えていた。わたしたちファンもトディにとても感謝している。
「いろんな人がいなくなっていくのを見届けて、気づいたら20年経っていた。」とトディが語ったように、ART-SCHOOL結成時のメンバーはもう誰も残っておらず、途中加入したメンバーも次々と脱退し、活動休止期間もあった。それでもART-SCHOOLが続いたのは、20/24 年間、トディが木下理樹の隣にいてくれたことがとてつもなく大きいだろうと思う。今日はサポートメンバーの紹介の時間も設けられていた。良かった。
「僕は福岡で、ART-SCHOOLのライブを観客として観ていて、木下は当時のドラムの櫻井さんのドラムセットに突っ込んで、すごく嫌がられていて、血とかも流れてて。その時アンコールでやっていた曲を、アンコールでやります。」
トディのMCの後、1st e.p.収録の「汚れた血」の演奏が始まった。ベースのイントロが耳に入ってきた瞬間、涙は流れなかったけど、心がわあわあ泣いた。この轟音に慰められて眠った夜が何度あっただろう。重なる音が優しかった。
久しぶりにライブで聴けた「汚れた血」の後、「この曲だって、もう演らないかもしれないもんな。……いつどこで誰がいなくなるか分からないし、だからこそ今という瞬間が、」とトディがマイクに話していると、ナカケンが「な〜んか湿っぽいよ〜?」と言う。わたしの記録(?)では、ナカケンがART-SCHOOLのステージの上でマイクを通してしゃべったのはこれが初。
「そっか。そうだ。オレは木下理樹がブチ上がってるのを見たいんだよ。」というトディの言葉に対して、木下理樹は「……ブチ殺す感じだけど良い?」と返し、会場がワッとなる。「ロリータキルズミー」の演奏。
ダブルアンコールの「BOY MEETS GIRL」を聴きながら、15歳のわたしがART-SCHOOLに出会った瞬間、つまり友達から借りた『Repuiem for Innocence』を焼いたCDを、プレイヤーで再生した瞬間を思い出す。『FADE TO BLACK』は祈るような気持ちで聴いた。
終演後、グッズを買っていたらドリンクの交換時間が終わっていた。半分茫然自失しながら、同じライブを観ていた友達に連絡を取りつつ、渋谷の街を歩いて駅に向かう。途中で丸亀製麺に寄り、うどんを食べていた。
電車の中で書いた文章をツイッターに投稿する。バス停でバスを待っている時に通知欄を確認したら、なんということでしょう、木下理樹から「いいね」されていた。届いていて、うれしかった。
記録240119
ワンピース、ニット、タイツ、靴、コート、バッグ、下着、全部黒にした。喪に服すためではなく、黒がよく似合う人に花を渡すために。
チバユウスケへの献花の会『 Thanks ! 』会場のZepp DiverCityへ。
わたしと友達は15:00入場のチケットを購入していた。指示通り、30分前に集合場所に向かうと黒っぽい長蛇の列が何重にも折り重なっていた。
少しずつ列が進み、チケットを提示して会場の中へ。The Crests「16 Candles」(The Birthdayの入場SE)が流れる明るい部屋で、2名のスタッフが献花用のガーベラが配っている。色は赤、ピンク、黄、オレンジの中からランダム。わたしが受け取ったのはオレンジ色だった。壁にはチバの写真が並んでいる。ホールからはThe Birthdayの「stupid」が流れ聴こえてきて、「16 Candles」と混ざり合った。
ホールに入ってすぐ、ROSSOの「シャロン」が流れる。「シャロン」は、自分にとって眩しすぎると感じて聴けない時期があった。今日はステージの大きなチバの写真を観ながら聴いて、涙が浮かんだ。こんなに美しい曲を作る、こんなに良い声の人が死んでしまったことが悲しくて悔しい。ガーベラを献花台に供えて、手を合わせた。
「チバさん、メチャメチャ格好良いです。これからも曲を聴かせてもらいます。ありがとうございました。」
祭壇の中央には赤い花を集めた大きな星があり、その周りに白いユリ、サボテン、帽子、筒(蝋燭?)、マリア像などがセッティングされ、紫の照明に照らされていた。ステージ天井から吊るされた無数の小さいライトが星々のように煌めく。銀河を突き抜けて、宇宙を手に入れたのかもしれない。
献花台中央のすぐ向こうに、ギター、シールド、チューナー、アンプ、エフェクターボード、マイクが置かれていた。
会場にはPA卓があり、Thee Michelle Gun Elephant、ROSSO、The Birthdayの曲がスピーカーから大ボリュームで流されていた。3バンドの曲が混ざって流れるということは、本当にいなくなってしまったのだと改めて思う。チバは(例外を除き)解散したバンドの曲を別の場所で演奏しない人だったから。
献花の列に並ぶまではスタッフに誘導されて立ち止まることができなかったが、献花後はホール後方に、各々が曲を聴けるスペースが用意されていた。ステージを眺めながら、しばらくそこにいた。「ブラック・ラブ・ホール」を聴き終え、会場を出た。

一緒に来た友達とご飯を食べて、海が見たいねと言って潮風公園に行く。ウェディングフォトを撮っている人たちを横目に、岩場を降りて波打ち際へ。波が四方八方に打ち寄せていて、水面がチェック模様のようだった。拾った貝殻を海に投げたら、風を受けて大きく逸れた。
退勤時間と重なった電車からダメージを受けているわたしを見て、友達が最寄り駅まで送ってくれた。感謝。
駅近くのカラオケに2時間入って、1時間は献花会のインスタライブを観て、1時間はカラオケをした。チバの曲を自分で歌うのは初めてだった。がなろうとして、がなれなかった。
こんな夜はあまりない
ライブ記録231015

KINOSHITA NIGHT 2023
〜木下理樹生誕祭・SHIGONOSEKAI〜
出演:ART-SCHOOL/ Syrup16g/ POLYSICS
15歳の頃からわたしの信仰対象であるART-SCHOOLのギターボーカル、木下理樹の生誕祭だった。45歳の誕生日、45(死後)の世界。2004年に15歳だったわたしは34歳になり、26歳だったリッキーは45歳になった。よく生きてくれたと思う。
POLYSICSのライブを観るのは2回目だった。1回目はつくばで、DENSHI JISONの企画だった。
The BeatlsのBirthdayをSEに登場した三人は、SHIGONOSEKAIに誕生日パーティー感を提供してくれた。自分の口から「死後の世界」っ言うの変な感じ、POLYSICSの辞書には「死後の世界」って載ってないからね、とハヤシヒロユキは言う。なおかつPOLYSICSは今回のイベントで決して浮いてないというのを、エピソードを交えて説明してくれて面白かった。ラストに演奏した「ガジャガジャグー」が圧倒的だった。
コロナ以降Syrup16gのライブに行けておらず、久しぶりに目の前で演奏する姿を観た。五十嵐隆も生きててくれてありがとう。みんなありがとう。
新曲を2曲やってから、「全部新曲やります!嘘!あと2曲!」と嘘をつかれた(「ありがとう」以外唯一のMC)。新曲4曲。4曲目は歌詞がよく聴き取れた。すごく良かった。
それから、何度も聴いてきた曲を4曲。「神のカルマ」で泣いてしまった。
前述したように、ART-SCHOOLに出会ったのは15歳で、Syrup16gを聴き始めたのは17歳だった思う。アートはわたしの宗教で、シロップはわたしの薬みたいなもの。『coup d'État』を聴かないと眠れない夜、『COPY』を聴かないと歩けない朝が無数にあった。
最後の曲「落堕」の演奏中に五十嵐隆が「木下理樹(以下聞き取れない)〜〜〜!」と何か叫んでいて良かった。アップテンポ。ハウリングの音を残してステージから三人が去り、スタッフがつまみを丁寧に切った。
Aphex Twin「Girl/Boy Song」のSEが流れて、ART-SCHOOLが登場した。転換中のBGMでMy Bloddy Valentineの『Loveless』が流れていたが、5人体制のシューゲイザーサウンドが完成に近いかたちになったように感じた。そう思わせてから、2曲目でファーストアルバムから「アイリス」、3曲目でセカンドアルバムから「EVILE」を演奏してくれたので叫んだ。前半は特に、原曲よりもローテンポの演奏が多かった。たっぷり。大好きな曲「プール」もやってくれた。
メンバーの演奏がキレッキレだった。ライブの途中でトイレに行きたくなかったので酒は飲んでいなかったが、わたしの脳はぶっトんでいた。いつもするセトリの暗記も手放していた。翌日も手放して身体を好きなように使った。
Syrup16gの新曲について五十嵐隆が木下理樹へ「プレゼント」と言った話、トディが加入当時使っていたエフェクターを今日セッティングしている話、木下理樹が愛されているという話など聞く。MCが回ってくる度に「シロップとポリは、」と言及する木下理樹もまた人を愛していると思った。愛されたい、愛は終わると歌い続けた人。
アンコール後のMCで、リッキーはたどたどしく、しかしはっきりとした声で「こんな夜はあまりない」と言った。本当にそう。最低な夜を数千越えて生き残ったら、今夜みたいな日に辿り着いた。生きてて良かったとその瞬間思ったことを、記録しておく。

ライブが終わって電車に乗っているとき、いつもはイヤフォンをしていないとどんどん消耗してしまうのに、大丈夫だった。
高田馬場へ移動して、同じく生誕祭に来ていたTwitterで長年つながっている人と、彼の友人と合流して3人で飲んだ。感情が大変なことになっていたので助かった。そして飲みすぎた。最寄駅からタクシーを使って帰宅し、床に倒れ込む。弟に「今日は死ぬのに良い日。」と言ったら、「良い日、なんでしょ。」と言われた。
『THE FIRST SLAM DUNK』とわたし
ザファ以前の話
スラムダンクの連載期間はわたしが生まれた翌年から幼稚園を卒園する年まで。リアルタイムで持っている記憶は、花道が晴子さんに恋をしていること、花道が坊主になったこと、流川軍団、流川が花道に背番号10を譲るシーン、いずれもテレビアニメより。
中学生の頃、少年漫画をたくさん読んだがスラムダンクを手に取る機会はなかった。思い返すと読んだ漫画のほとんどが一人の友達から借りたもので、彼女の家にスラムダンクがなかったということだ。バガボンドは置いていたが「性的なシーンがあるから、地獄ダイバーシティにはまだ早い」と言って貸してくれなかった。
2022年12月、『THE FIRST SLAM DUNK』(以下ザファ)の上映が始まったのは認知していたものの、炎上している様子を遠目で眺めて辛い気持ちになり、思考の外に置いてしまった。
2023年1月、昔10日間だけ付き合った人から連絡が来て、ザファが面白かったから絶対に観てほしいと頼まれる(未来のわたしの姿である)。分かった〜、と言いつつ実際に観るのは2月になる。
ザファ以降の話
2月12日、バルト9でザファを観た。バスケットボールの知識はまるで無いので、プレイの内容は理解できない。(今では信じられないが)山王工業の坊主たちを見分けられない。それどころか、湘北高校のメンバーさえ把握しきれない。それでも心臓を鷲掴みにされた。無声の時間に息が止まった。
漫画を1巻から買い始めた。日々本屋に向かって次の巻を買い足し、売り切れの巻はネット注文して前巻を読み返した。外出する時はバッグに入れて、移動中や待ち時間にも夢中で読んだ。
映画館へ通うごとに、宮城リョータに、宮城家の物語に没入していった。原作の描写では自分と重なる部分はおおよそ無さそうだったリョータの、内面に共感した。カオルと自分の境が曖昧になる時があった。とても似ていてすれ違い続けた二人が、自分の中に棲むようになる。

なぜ夢中になったのか
オープニング主題歌を提供しているThe Birthdayのチバユウスケが、スラムダンクに対して「勝手に真逆の立場にいると思っていた」とパンフレットで述べている。
(ザファ上映期間中の4月、チバの病気によりThe Birthdayは活動中止となってしまう。わたしは5月に中野サンプラザでThe Birthdayのライブを観る予定だった。とにかく格好良くて毎回シビれていたオープニングムービーを、ライブのジェネリックとして捉えるようになる。)
わたしは、高校では絶対に運動部に入るものかと思っていたし、スポーツ観戦が苦手だし、マッチョを忌避している。スラムダンクの世界と真逆にいると言っても言い過ぎではないだろう。なぜ真逆から横断してザファの世界に乗り込むことになったのか。3つの理由が挙げられると思う。
- 宮城リョータの喪失感と自己破壊衝動にシンパシーを感じた
- フィクションの世界でスポーツ観戦を心から楽しめた
- 新しい視点を持つことができて嬉しい

1. 宮城リョータの喪失感と自己破壊衝動にシンパシーを感じた
《屋上に呼び出され、暴力を受けるシーン》
まだ馴染めない土地のバスケコートで出会った、希望(1 on 1)と絶望(ソーちゃんとオーバーラップする)だった存在、三井は落ちぶれている。口の血を拭った後、彼は冷たく、諦めたような薄い笑みを浮かべる。
《リョータが速度超過のバイクを走らせ「クソ」と繰り返し呟くシーン》
三井にバッシュを蹴り飛ばされたこと、泣く母に寄り添えずソーちゃんの背中を見ていることしかできなかったこと、ソーちゃんが海から帰ってこなかったこと。ザーーッのいうノイズ音とともに、ソーちゃんがいない世界と、その世界で唯一の支えだったバスケからの追放(逃避)が頭の中を巡る。「クソ、クソ」。彼の実存に深く関わる家族とバスケはグラデーションになっていて、その両軸がほとんど崩れかけている。ガムテープで補修したボロボロのバイクをどんどん加速させ、トンネルの向こうで対向車と衝突する。生死の狭間で見えた景色は沖縄のさとうきび畑で、ほっとしたように薄い笑みを浮かべる。
この2つの薄い笑みを観る時、とてつもなく悲しくて美しいと感じる。わたしも自分のことが大嫌いで、リョータとは状況も表出方法も違うけれど、喪失感と自己破壊衝動を常に持っている。だから安心する。本当は沖縄の懐かしいイメージに包まれたまま消えてしまった方が良かった、楽だったかもしれない。それでもリョータの身体は目覚めてくれて、目覚めた病室は蛍光灯の光の色がとても現実的で、また母を怒らせてしまう。
ただ、生きているからカタルシスへ向かうことができる。
辛いときに状況や自分の不甲斐なさを薄く笑うリョータが、沖縄の洞窟の中でようやく泣き叫ぶことができた。先に逝ってしまった人、五感で感じ取れなくなってしまった人が遺した手書きの文字が持つ力って、すごく強いよね。
誕生日ケーキの、自分の名前が書かれたプレートを手の中で粉々にした夜に書いた手紙が、カオルを抱きしめ、また少しだけ触れ合えるようになる。書き損じとしてゴミ箱に捨てた方の手紙、「毎年思うのが、生きているのが俺ですみませ……」をカオルに突きつける権利をリョータは持っていたと思う。でも飲み込んで、それをしなかった。
わたしは春にパーマをかけて、片耳にピアスを開けた。リョータが好きだという気持ちと、リョータになりたいという気持ちが混ざり合っていた。

2. フィクションの世界でスポーツ観戦を心から楽しめた
先述した通り、わたしはスポーツ観戦をするのが苦手だ。その人の努力や苦労に自分は一切関わっていないのに、結果に歓喜したり落胆したりすることに罪悪感を覚えるから。応援という行為が無責任に思えるから。人の身体を消費するのが辛いから。
そんなわたしがどうしてインターハイ2回戦、湘北対山王戦を描くザファに通ったのか。それは、井上雄彦監督率いるスタッフによるリアリティを徹底的に追求したプレイと絵の表現が、わたしを別の世界、フィクションの世界に連れていったということだと思う。声優陣とモーションアクターの演技と、クリエイターの技術と、全スタッフの熱意と労力、膨大な情報によって命を吹き込まれた人物が生きる世界。生身の人間ではないからこそ、惜しみなく気持ちを寄せられるということがある。応援上映にも2回参加し、とても楽しかった。もちろん、花道の怪我や山王の敗退は何度見ても辛いのだけど。
今年の夏は沖縄でFIBAバスケットボール・ワールドカップが開催されている。恐るおそるこの世界の、ノンフィクションの試合をテレビで視聴してみた。バスケの知識がゼロだったわたしが、漫画スラムダンクを全巻読み、映画ザファを17回観たら、試合で何が行われているのか、多少なりとも理解できるようになっていて、「あっ、これは沢北がやるダブルクラッチからのフローターシュートだ!」という風に「あっ、これ進研ゼミでやったところだ!」状態だった。映画の副音声で、バスケットボールアナリストとアナウンサーの実況・解説を聞いていたのも大きかったと思う。

3. 新しい視点を持つことができて嬉しい
ワールドカップを観て、人間の身体は、練習を重ねることで本当に奇跡みたいな動きをするのだと改めて思い知る。渡邊選手の負傷や、ホーム戦故の圧倒的に強い日本チームへの応援、相手チームへのブーイングなどに心を痛めることはあったが、テレビ越しではあるが現実の試合を観ることによって得られたものもあったように思う。それについてはまだ整理の途中。
5月には山王工業のモデル校、能代科学技術高校(旧能代工業高校)がある秋田県能代市を訪れた。能代市は「バスケの街 能代」として、街全体でバスケを盛り上げる雰囲気があった。能代バスケミュージアムでは、能代工業で体の大きなバスケ部員のために技術の先生が特別に製作した机が展示してあり、今年度の能代科技バスケ部メンバー紹介もあった。すごい。
スニーカー好きの友達からは、登場人物が履いているバッシュについて解説してもらった。沖縄出身の友達からは、沖縄の言葉や苗字、劇中で登場する場所のモデルの話を聞いた。インターネット上では、ファンたちがザファに関するあらゆる情報を共有して集合知を形成している。
作品を通して新しい知識・体験を獲得しようと欲することはきっと豊かなことだ。そして新しい知識・体験は新しい視点をもたらし、作品の見え方が更新されたり、解像度が上がったりする。鑑賞、インプット、考察、鑑賞、と繰り返していたら自然と鑑賞回数が増えていった。仕込まれている情報が、目、耳ひとり分では追いきれないというのもある。劇場による映像と音響の違いを楽しむのも良かった。

賞賛した人間としての責任
ここまで、わたしにとってザファがいかに大切で大好きな作品になったかを書いてきた。チケット代は払うからぜひスクリーンで観てほしい、と友達に懇願したこともあった。しかしながら、そのザファにも人を傷つける台詞、問題となるシーンが少なくとも2点ある。それについて言及する責任のようなものがあると、ずっと感じてきた。
1点めはリョータが深津と沢北から再度ゾーンプレスを受け、それに対して彩ちゃんが「リョータッ!抜けえ 男だろっ!」という台詞。原作でも同様の台詞があり、吹き出しの中に手書きで「おらあっ」と書き込まれている。彩ちゃんのたくましさ、鉤括弧付きの「男らしさ」が表現されているのだと思われるが、これは言ってはいけない言葉だ。性別と行動を結びつけて鼓舞するのを聞く度に、苦しくなる。100歩譲って連載当時の空気感がそれを許容したとしても、ザファが公開されたのは2022年。いくつかの台詞が改められているように、この台詞もアップデートされるべきだったのではないか。2点目は花道がゴリに「カンチョー」をするシーン。それは性犯罪で、コミュニケーションツールではない。
愛してやまないザファであるが、作品の中には決して賞賛できない点も存在しているというのを指摘しておきたかった。

いくぜ。
『THE FIRST SLAM DUNK』は8月31日に終映を迎えた。最終日夜の上映にギリギリ間に合い、それがわたしの「ラストゲーム」になった。スクリーンが真っ暗になったとき、客席から自然と拍手が沸き起こった。作品から貰ったものは計り知れないくらい多いのに、それを抱きかかえていてもやはり、終わってしまったことが寂しい。映画を観終えてから、駅前でしばらく座り込んでスマホと宙を見つめたり、寝ているわけではないのに何度も電車を乗り過ごしたり、大きな空洞ができてしまった。ワールドカップでは日本チームがベネズエラチームに勝利していた。
その翌日の9月1日朝、ベッドでSNSを覗いたら、朝日新聞にザファの全面広告掲載というニュースを目にする。ガバッと起き上がり、日焼け止めも塗らずにコンビニへの自転車を走らせた。朝練に向かうような気分。井上監督は、贈り物をするときに中身が見えたらつまらないから、ラッピングをする。ページをめくったときの驚きを大切にしている。という話を8月15日、ようやく登壇してくれた舞台挨拶で話していた。紙面には、バッシュを持ち、歩き始めたようなリョータと、「いくぜ。」から続く文章とロゴがあった。最後まで、最後を越えても尚、背中を押してくれる彼らの世界とこの世界は繋がっている。
さあいこーか。
ライブ記録230808

髭ツーマン企画 "A!TAI-shitai"
@新代田FEVER
w/ ART-SCHOOL
「相対したい」と「会いたいシたい」を掛けられるの、天才じゃない?
2019年に実現できなかったツーマンに、2023年立ち会うことができて本当に良かった。
以下、雑記。
●ART-SCHOOL
1曲目と2曲目は最新アルバムのそれ
3曲目がロリータキルズミー
ライブで聴く その指で、は性的が過ぎる。
ライブは○○○(自分に合う言葉を入れよう)。振動が伝わって、身体が勝手に動き、脳に染み渡る。
Boy Meets Girlが良すぎて、初めて聴いた15歳のときから変わらない感覚が、あって良いのか分からないけど、あった。
Just Kids「子どもみたいに」が耳に入ったら、あって良いかと思えた。
あと10秒でのアレンジがすごく良かった。
Bug「二人はまるでバグみたいに」わたしは今一人だけど。
リッキーのボーカルにトディがコーラスを入れる姿を観ると、いつも泣いてしまいそうになる。
誰もモッシュやダイブはしなくなった(ルール、年齢)。
好きなように腕を上げている。
腕を上げることを、たぶんわたしは多くする方だと思うのだけど、不思議な行為だと思う。
参加なのか、祈りなのか、記録なのか。
リッキーが、自分は髭のファンだと話した。
●髭
転換中のBGMはEcho & the Bunnymenが流れていた。
髭は、絶対好きなのにきちんと聴き込んでこなかったアーティストのひとつ。
とてもとても楽しかった。音が良い。声が良い。パフォーマンスが良い。
演奏終わってからベースをピストル構えにする人を初めて観た。かも。
無人島、彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうか、ニューアルバムからの曲がどれも素晴らしかった。ライブで演奏するのは今日が初めてとのこと。
CDは買った方が良いらしい。
正月に神社でお札を買うようにCDを買い、お札の隣に飾ると良いらしい。
開けなくても効果があるらしい。
髭に。
(ライブ後の物販でニューアルバムを買いました)
腕を組んだナカケンが、ステージ脇から髭の演奏を聴いているのがよく見えた。
あまり笑わない印象のナカケン、アンコールのMCではかなり笑ってた。
今日は実質、藤田勇のワンマンライブだったし、結局全員彼に踊らされていただけだし、彼は髭のメンバーでもART-SCHOOLのメンバーでもない(サポート)という話。
この間のART-SCHOOLのライブで、トディがこのバンドはステージとお客さんの間に緊張関係がある(木下が少しでも喋ると緊張が和らぐ)と言ってて、そんなことないよと思ったのだけど、これだけステージからこちら側に向かって来てくれるバンドと比べたらそうかも、と思った。何度か須藤さんと目が合った気がしたもの。
両バンド「楽しんで」と言ってくれるのは同じ。

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FEVERはドリンクチケットをフライドチキン1ピースと交換してくれる。
わたしは翌日、健康診断を受けなければならなかったので22時以降の食事ができない。検査前の最後の晩餐は、ドリンクチケットと交換したチキンと、注文したピクルスだった。波型にカットされた野菜がマティスの切り絵みたいだと思った。
